Life Cafe No.65
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10 ベランダで野菜を育ててみたいな……と思い立ったら、すぐに始められるのがラディッシュとしてお馴染みの二十日大根です。文字通り種を まいて20日~50日で収穫でき、育ちやすく、特別なガーデニング用具も要らないので、初心者の「おためし栽培」にぴったりの野菜なのです。 まずはいつもの買い物ついでに100円ショップやスーパーの園芸コーナーに立ち寄り、深さのある籠、不織布(ふしょくふ)、培養土、ラディッシュの種を買いましょう。籠の内側に不織布を敷きつめ、土を盛って表面をならし、指でごく浅い筋を作って種を置いたら上から手でパラパラと種が隠れる程度に薄く土をかけ、てのひらで優しく抑えてあげます。大事なポイントは日当たり、風あたり、水はけの3つです。ラディッシュは地中海沿岸が原産、つまり水はけの良い温暖な土壌を好む野菜なので、日当たりの良い場所に置いて、北風や霜、夜露が当たるのを避け、寒さの残る季節には園芸用不織布をふんわり被せて冷たい風から守ってあげましょう。水は種まき直後にあげた後は1日に1回程度を目安に。実は水不足よりも水のやりすぎの方が失敗に繋がるので、表面が乾いたら散水して適湿を保つのがコツ。フタバが出たら葉が重ならないようタイミングを見て間引き、5cm四方に1株くらいで伸び伸びと育ててあげましょう。 瑞々しい葉も一緒に食べられる採れたてのラディッシュは栄養バランスもバッチリ。元気な春を迎えられそうですね。シニア野菜ソムリエ 田上有香《園芸用不織布》寒い季節の種まきには通気性と水はけの良い園芸用不織布を掛けて温室風に。《種》間引きを前提に多めに播種を。人体に害のないカラーリングを施した種が見やすいのでおすすめ。《培養土》ラディッシュは育ちやすいので野菜用やガーデニング用の新しい培養土なら肥料は不要。「ラディッシュ」楽食菜園気楽に育てて美味しく食べるガーデニングポイント1ポイント2ポイント3●栽培カレンダー● ※冷涼地・暖地など時期が多少ずれる場合もあります。1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月●ラディッシュの育て方●浅い筋を作って種を置いたら種が隠れる程度に土をかける1日に1回程度に水をまき、水のやりすぎには注意フタバが出たら葉が重ならないよう間引きをし、伸び伸びと育てる根の直径が3cm位になったら収穫の目安種まき収穫

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