Life Cafe No.66
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苗の植え方水はけが良くなるようプランターの底に園芸用軽石を敷き、上部約5cmを残して野菜専用培養土を盛り、苗木から2cmほどに支柱を立てます。結束の仕方ゆるく8の字状に、ひとつの輪に茎、ひとつの輪に支柱を通すようにします(茎と支柱を2本一緒に束ねないように)。《プランター》プラスチック素材も受け皿代わりにジュートの袋で包めばお洒落。袋の濡れ加減が水やりの目安になって便利。《良い苗選び》市販されているものは基本的に病気に強い接ぎ木苗がほとんど。ホームセンターで入手できます。《追肥の選び方》初めての追肥には有機肥料より、リン酸を多く含む化成肥料が分かりやすく効果的。水やりと日当たり日照時間の長い場所に置き、2~3日に1度を目安に土の表面が乾いたら、葉や蕾、花や実に直接水が掛からないよう根元にやります。脇芽かきと摘芯脇芽が出てきたら、その都度こまめに摘んで、主枝を育てるようにします。主枝が4段ぐらい育ったら伸びすぎないよう茎の先端を切ります。家庭菜園でもっとも人気の高い野菜とも言えるのがミニトマトですね。初夏が植え頃で、苗が育って青々と葉が茂り、夏までにかわいい実を沢山つけていく姿は見ているだけでも心が弾んできます。種から育てる栽培キットも手頃で良いのですが、肝心の実付きが悪い場合もあるので、美味しく実らせて食べるためには、苗から始めて少しだけ本格的に育ててみましょう。といっても準備は簡単。100円ショップやホームセンターで手軽に揃うものばかりです。ミニトマトは根がしっかり張るので、プランターは直径と高さがそれぞれ25cm以上の深くて大きめの丸型を。土は元肥が含まれている簡単で安心な野菜専用培養土、水はけを良くするため底に敷く軽石、ぐんぐん伸びる苗を結わえるための支柱と麻紐を揃えれば準備完了です。トマトは過酷な気候条件の南米アンデス山麓が原産地の強い野菜ですが、高温と多雨に弱いので、梅雨に入る前には植え付けを終えることと、水のやり方と温度管理がポイントになります。室外機の温風やビル風が当たらない場所に置き、真夏の直射日光が長時間照りつけないよう、長雨に晒されないよう、気をつけます。日当たりは大切ですが、高温障害は葉枯れの、乾燥後の多雨は実割れの原因になるので要注意です。植え付け後1ヵ月ぐらいしたら追肥をあげましょう。水のやり過ぎに注意してこまめに「脇芽かき」をしたら、夏を迎える頃には粒揃いのミニトマトがベランダを飾ることでしょう。監修:野菜ソムリエ上級Pro.田上有香第2回 「ミニトマトを育てる」楽食菜園気楽に育てて美味しく食べるガーデニングポイント1ポイント2ポイント3●ミニトマトの育て方●●栽培カレンダー● ※冷涼地・暖地など時期が多少ずれる場合もあります。1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月苗植え追肥(月1回程度)収穫2cm5cm10

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