Life Cafe Vol.81
9/16

マンション防災読本13非常用トイレの用意1週間分のトイレの用意トイレが確保されていないと、安心して食事をとることができません。断水、配管の破損、汚水処理施設の稼働停止など、地震災害の際には、トイレが使えない(汚水が流せない)可能性があります。非常用トイレを用意しておけば、精神的にも余裕ができます。自治体のごみ収集が再開するまでの間、排泄物を入れた袋などは自宅内で保管する必要がありますので、ナイスコミュニティーではより 臭いが漏れにくい『BOS非常用臭わないトイレセット』(クリロン化成(株))をお勧めしています。ローリングストック法について普段の食料品を少し多めに買い置きし、消費した分を補充するローリングストック法を実践すれば、 手軽に備蓄に取り組むことができます。普段の食料品を少し多めに買いおき(保存期間の長いものを)消費した分を補充チェックリストを作成し、賞味期限を考えながら消費自助のための備え その3©2019 臭わない袋BOSマンション防災読本19屋内1号消火栓●放水量が多く、ホースを火元に 向ける人、水の発停止をする人の 計2名で操作易操作性1号消火栓●屋内1号消火栓を1名で 操作できるようにしたもの●ホースの先端(ノズル)で 発停止が可能屋内2号消火栓●放水量が少なく1名で 操作が可能なもの消火器の設置場所と操作方法を確認しましょう屋内消火栓の使用方法を覚えましょう多くのマンションでは廊下に消火器が設置されています。(特例で未設置や各住戸内設置の場合が あります)自宅から最寄の設置場所を確認しましょう。消防訓練などで訓練用消火器に触れる機会がありましたら積極的に操作方法を覚えましょう。屋内消火栓は廊下などに消防ホースを設置しているもので、マンション居住者が消火活動で使うものです。似た設備として11階以上にホースを設置している連結送水管がありますがこちらは消防隊専用の設備です。安全ピンを引き抜く。ホースを外して火元に向ける。レバーを強く握ると消火薬剤が噴出。12326管理組合としてマンション防災マニュアルを作るマンション防災マニュアルを作る意義理事会で作らないいざというときにマンションの居住者が助け合う必要がありますが、その内容についてあらかじめ 決めておかないと中々うまくいきません。(役割分担や備品のありか、設備の操作など)防災マニュアルで具体的な行動を定めることが必要です。理事長や理事会だけで防災マニュアルを作成することは避けましょう。理事会には日常の組合運営の仕事があり、加えて防災マニュアルを作成することは困難な場合が多いです。理事会の権限で防災委員会を結成して、広く意見を募って素案を検討することが望ましいです。いろいろな立場の人がいることを意識するマンションには色々な立場の人がいます。特に要配慮者(高齢者、乳幼児、妊婦、身障者、外国人など)には配慮が必要です。マニュアル作成に当たっては該当する方々の参加を促すとともに、参加がない 場合でもそれらに配慮をした検討が必要となります。

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る