東京都渋谷区桜丘町23−21 渋谷区文化総合センター大和田12階https://shibu-cul.jp/planetarium◎取材協力:コスモプラネタリム渋谷「今日の夜空は・・・」で始まり、ベテルギウス、オリオン座と流れるように続くプログラム。小学校時代に課外授業で訪れたプラネタリウムのかすかな記憶がよみがえります。けれども、その星や星座たちがいったい何だったのか。その記憶は実に曖昧だった事に気づかされます。大人になってから訪れるプラネタリウムは、その頃とはまた違った理解も加わります。もっと早く来てみれば良かったという少しの後悔と、プログラムが終わった後には不思議なリラックス感が残ります。訪れたのは、JR渋谷駅から5分程の距離にあるコスモプラネタリウム渋谷。新南改札を出てさくら通りという坂を登ると、ドーム型の屋根が特徴的な建物が見えます。この建物の12階でエレベーターの扉が開くと、宇宙空間に来たような不思議な感覚を持つロビーが出迎えてくれます。どちらかと言えばとクールな空間ですが、入り口にある黒板に本日の天文情報や番組表を手書きで記すなどアットホームな一面もあり安心できます。 自然な満天の星を再現する光学式プラネタリウム投影機とリアルタイムに宇宙を描きだすデジタルプラネタリウムおよび高精細なプロジェクターを用いたシステムにより、幻想的な夜空や星座、天文現象、そして大迫力の壮大な宇宙の姿を表現してくれます。「今夜の星めぐり」はプログラムの一つ。8人の解説員が贈る夜空のお話は、あらかじめ完成させた映像番組を投影するのではなく、その日に合わせた内容をライブで行います。星を求めて世界を旅した経験など各々の得意分野を活かしたお話が聞けます。美声かつ落ち着いた語り口で過ごす時間は、約40分であっという間に過ぎてしまいます。日本はプラネタリウムが約300館以上もあるプラネタリウム大国なのをご存知でしょうか。それぞれの工夫を凝らして、その地域にちなんだ企画や音楽とのコラボレーションをしたものなど、多彩なプログラムで何度行っても飽きさせません。近くのプラネタリウムを訪れて、スマートフォンの電源を切り、ゆったりした椅子に座り、ただ夜空を見上げる。子供の頃とは違った宇宙の捉え方に出会う。地球のことを考え、時には居眠りしながら、それぞれの時間を自由に楽しみます。帰りはカフェにでも寄っていこうか。そんな気持ちにさせてくれるかも知れません。くつろぐこと。ゆったりとした気分になること。をテーマに当カフェからのご提案。今回は「プラネタリウム」という選択。15「今夜の星めぐり」
元のページ ../index.html#15